 前半の勢いが止まり苦しい時期に精神的に成長を遂げる
そして昨年は開催初年度のFCJとFTに並行してシリーズ参戦を果たした。両シリーズともシリーズ7位で終えた国本は今年、再び同じ体制でフォーミュラカーレースに挑んだ。
「FCJは2年目なので絶対にチャンピオンになるぞと考えていました。去年はシリーズ7位でしたが、いろいろドライビングのことなど学べて自分では納得した結果でした。ただ、今年もまだまだ足りないモノがあるなと思いながら開幕を迎えました」
FCJを1シーズン戦って多くを学びながらなお足りないものとは一体何だったのだろうか。
「当たり前の話ですが、やっぱりクルマの動かし方。ブレーキだったりハンドル操作だったりアクセルの踏み方です。カートからやってきたので基本的なことはわかっていましたが、やはり四輪でそれを思い通りにするためにはどうすればよいのかというところが難しい。2年目のFCJが開幕する時点でも、その部分で足りない点があると思っていました」
シーズン前半の国本は、このまま逃げ切ってチャンピオンになってしまうのではないかと思わせるほどの勢いで上位入賞を続けた。しかし後半その勢いが止まり、逆に勢いを増したライバルに迫られる。ポイントランキング1位の座こそ譲ることはなかったが、逆転される可能性が出てきたのである。このときの心境はどんなものだっただろうか。
 ポイントを詰められるも、ランキングトップを最終戦まで死守
「今まで学んだことを全部出すためには自分で気負ってはだめだ、そのためには楽しんで自然な気持ちでレースをやらなくちゃだめだと思っていました。今年新たに学んだことのひとつが、メンタル面のコントロールだと思うんですよ。それが随分役に立ったと思っています。今まではうまくいかないと考え込んだりしたんですけど、今年はコーチにリラックス法をいろいろと学んで、ずいぶんメンタル面で成長できたと思っています。でもリラックスしすぎちゃうと本来の力が出ないんですよ。で、最初は自分をリラックスさせて、そこから緊張の度合いを高めていって、レースに臨む、という方法です」
後半苦境に陥った国本を救ったのはここで学び取ったリラックス法だったようだ。
「そういう能力が付いていたので、後半苦しくなってしまっても、その流れを乗り越えることができました。実際、あそこまでポイントで追い詰められるとは思っていませんでしたが、考え込んでも仕方がないし、自分ではまったく気にはしていませんでした」
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