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第7回 イコールコンディション管理(1)

[2007/11/28]

二重三重に敷かれた車両管理システム
レースの現場で行なわれるFCJ独自車検。

 現在フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)で用いられる車両、FC106は、走行をしていないときにはおよそ半数が西側車両、半数が東側車両と分類され、西側は鈴鹿サーキット内にあるテクニカルセンターで保管され、東側は各メンテナンスガレージが別個に保管することになっている。

 

 こうした体制で全参加車両の「完全イコールコンディション」が維持できるのか危ぶむ声も聞こえるが、心配はない。当然、レースで使用した後ガレージに戻った車両にはメンテナンス作業が必要になる。作業は別々の場所で別々のスタッフによって行なわれることになり、西と東、ガレージ毎にメンテナンス内容が異なることも当然生じる。

 

 しかし、通常のマシンでは調整可能、整備可能な場所に封印がしてあり、FCJでは変更が不可能になっている。実際、FCJで用いる車両はメンテナンスフリーを目標に設計開発されたもので、通常はルーティンの整備以外は必要がないという。

 

 アクシデントによる破損やトラブルなど、予定外の整備が必要な場合は、その整備が必要になった理由の申し出を行ない、ガレージによる整備後はどのような整備をしたかの報告書をFCJ事務局に提出する決まりになっている。参加全車両についてそれぞれの整備履歴書があり、整備の内容はすべて記録され管理されるので、1台だけこっそり特別なメンテナンスや調節を行なうことは不可能である。

 

独自車検後、サスペンションには封印が施される。

 レースウィークには、各保管場所からレース開催サーキットへ車両が搬入され、2007年時点で13社(dtm、ハナシマレーシング、Le Prix、R&D、Field、RS SERIZAWA、Tom's Spirit、Wind's、Le Beausset、MYST、LIAN、SKILL、A-ONE)が、抽選で決定した配車通りに現場メンテナンスを開始する。

 

 一般にはあまり知られていないことだが、レースウィークに開催サーキットへ搬入された車両は、FCJテント村に集められてメンテナンスを受けるが、このテント村の奥にはFCJ独自の車検場が設けられている。そして公式車検とは別途、参加全車両について金曜日のうちにFCJ事務局スタッフが独自に綿密な車両検査を行ない、特にホイールアライメント等については確認の上その場で再封印が為されるので、レースのインターバル間に保管中のガレージではもちろん、現場のテント村でのメンテナンス中にも不正が入り込む隙間はない。そしてその車両検査の後で公式の計時が始まるのである。

 

 

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